─ チーム長野が立ち上がったきっかけは何ですか。

櫻山選手が2016年に静岡県のチームから8耐に出場し、その時「長野県小諸市」さんが後援について下さったのがきっかけと聞いています。
当時は地方自治体が後援になることが珍しく、「もしかしたら、オール長野でご当地チームが作れるのではないか？」と思い、地域貢献をしながら8耐完走を目指す「チーム長野」を設立したそうです。
私がチーム長野に参加をする前(2018年まで)は、他のチームと合同で出場をしていましたが、2019年からチーム長野単独で出場するようになり、今に至ります。

─ 今回の8耐の手応えや、懸ける思いをお聞かせください。

昨年*と比べ、メカニックやエンジニアをはじめとしたチーム全体のレベルが上がっています。
出場チームの中では一番年式の古いマシンとはなりますが、何としても完走し、今年のキャッチコピーと同じく｢去年の忘れものを取りに行きたい｣です。
それと今回、東村選手が前人未到の8耐出場回数30回と史上最多出場となりますので、選手個人としても成績を残して頂きたいです。
※昨年度は周回が僅か0.5周足らずに、完走を逃しています。

　─ 読者に向けて何か一言お願いします。

モータースポーツは｢不公平なスポーツ｣です。マシンのスペックが結果に直結するため、｢高性能なマシン｣や｢高性能なタイヤ｣を使うことが大前提となり、とにかく費用がかかります。
ですが私たちは｢有志｣のチームで、｢人材｣も｢お金｣も両方余裕が無く、マシンも出場チームの中では一番古いです。それでも｢8時間耐久ロードレース｣では、最後まで何が起こるかわかりませんし、マシンが古いからと言って絶対に諦めません。