TOTEC BENEFIT PRESS
ACTIVITIES REPORT
活動報告
活動報告
REPORT
2024.03.16
INTRODUCTION :
トーテックグループが協賛している全日本スーパーフォーミュラ選手権(以下SF)の2024年シーズン開幕戦が行われた鈴鹿サーキットに行ってきました。 二つ目の観戦テーマは「クリッピングポイント」です。
OUTLINE :
概要
ACTIVITIES :
メンバーからのレポートより
鈴鹿サーキット攻略の肝となる「S字コーナー」へ行き、 クリッピングポイントに注目してレース観戦を楽しみました。
【 走行ラインを探る 】
鈴鹿サーキットのS字コーナーを速く走れないと、1周のタイムに大きく影響してしまい、最速タイムが出ないという事を聞いたことがあります。それほど重要なコーナーを各SFドライバーがどうやって走っているのか、その走行ライン(どの位置を走ったかの道筋)を注意深く探ってみました。
土曜日の午前に行われたフリー走行で、各車のライン取りをずっと見ているとクリッピングポイントがだんだん見えてきました。
スムーズに走り去るマシンはカーブ(以下、コーナー)を曲がる時に、コース上のほぼ同じ通過点(クリッピングポイント)を通っていることが分かります。コーナーの内側に設置されている赤白の縁石に片側のタイヤをやや乗せて走っていくマシンが良いタイムが出ているように思いました。
ちなみに、SFマシンはタイヤが車体からむき出しになっているので、走行ラインがよく見えてとても勉強になります。
【 凄さを増す予選走行 】
SFレースの予選は、まずはQ1-A組、Q1-B組の2組に分かれます。
各10~11台ずつでアタック走行して上位タイムの6台がQ2に進出できます。
Q2では、Q1を突破した12台がポールポジションを目指して 僅か10分という短い制限時間の中で全開アタックに挑みます。
予選1位~3位のドライバーにシリーズポイントが与えられるので、推しのドライバーがアタックに入ると手に汗握る緊張感で一杯でした。
予選アタックでは、各車これまでの走行と比較して明確に迫力を増したスピードと走行ラインでコーナーを駆け抜けていきます。
縁石の乗り方も大きくなり、少しでも最短距離を速く走ろうとしている気迫が伝わってきます。
また、クリッピングポイントを狙うドライバーの必死な目線は、ヘルメットが右へ左へと微妙に動く様子から観客席にいる私にもしっかりと伝わってきます。
屋根がなくヘルメットが剝き出しであるフォーミュラマシンならではだと思います。
【 熾烈な争いの決勝レース 】
SFの決勝レースは、21台のマシンが一斉に全開でスタートします。
スタート直後の第1コーナからS字コーナにかけては、 21台によるライン取りの争いが見物です。
全車が同じクリッピングポイントを一斉に目指して曲がっていくので、接触ぎりぎりの争いは観る側もドキドキの瞬間です。
大渋滞の中でライバルのマシンを避けつつクリッピングポイントを狙う。 SFのドライバーは全員凄いな~と感激しました。
観客席からは、各ドライバーのステアリングを操作する手元が見え、微妙に修正舵をあてて、他車をかわす様子はドライバーの必死さが伺えます。
SFgoで各ドライバーのオンボード映像を見返すと、更にその迫力に 感激しました。SFドライバー全員を心から尊敬したいと思います。
【 ギリギリの争い 】
スタートして2周目、私の目の前で2台によるクラッシュが発生しました。
クリッピングポイントの奪い合いを行うマシン同士が接触してしまい、 バランスを失い2台共にコースアウトしました。
トラブルなくレースが終わるのが一番良いことですが、こういった接触が 起きるのは「本気のギリギリの争い」が行われている証拠だと思います。
当事者同士が熱くなり「感情的」な無線音声が、SFgoから聞こえてきますがちゃんとお互いをリスペクトし合っているからこそだと思います。
【 SFのレース観戦を終えて 】
今回はS字コーナーのクリッピングポイントに注目しました。一つのポイントを深堀りすることによりとても興味深い観戦ができたと思います。
今回、鈴鹿サーキットに来場されていたインディカーレーサー佐藤琢磨選手もS字の飛び込みを注意深く現地で見ていたそうです。
近くにいらっしゃったのに全く気付かなかったことが少し心残りですが、佐藤選手が注目するほどの場所でSFマシンの走りを目に焼き付けることができたのは大変有意義なレース観戦だったと満足しています。
自動車部では、今後の活動を通してモータースポーツの色々な楽しみ方を紹介し、スーパーフォーミュラの魅力をお伝えできればと考えています。
【 他のメンバーの投稿写真より 】